眠れない夜が明け、朝の検温と血圧測定に看護師さんがやってきます。
今日は自分で歩いてトイレに行けたら尿の管を抜きましょう、とすごいスパルタ。
全くそんな余裕はないのですが……。
食事も流動食を一口、二口飲むくらい。
痰を切るために水を頑張って口にします。
口が半開きでよだれがダラダラ垂れてくるのですが、それも気持ち悪くて吸引器に出してしまったり、タオルで吸い取ってしまうので余計良くないんでしょうね。
ヘッドギアを切った若い先生が登場。
この先生も一緒に手術したということでいいんでしょうかね。
顔をあちこち触って、感覚の変化がないか確認。
たいていの場合どこかに一時的なしびれや麻痺が出るそうですが、私はないようです。
腫れの左右差も心配しなくていいそうです。
今日からシャワーOKですよ、と言われますが全くそんな余裕ないです。
逆にみんなそんなに元気になれるの?
執刀した先生も診察。
術後すぐは痰を出したり吐き気対策で口が開くようになっていますが、今後ゴムかけをして閉じてしまいます。
この時は、横になると痰が溜まって苦しいし、腫れも引きにくくなるのでベッドを起こして過ごしていました。
でも、ゴムかけのために30度ほどにリクライニングしたベッドにもたれるだけで、痰が鼻とのどの奥に溜まってえずいてしまうような状態。
術後3日ぐらいはどうしてもしんどいから、今日は無理せず焦らずゆっくりいきましょうとのことでした。
腫れのピークもこれから来るそうです……。
午後は予告通りベッドを離れる練習。
いつまでも自分の足で動かずにいると、麻酔薬も抜けず回復が遅くなるそうです。
トイレまで歩くのは吸引器が手放せない身としては勘弁。
代わりにベッドの横で足踏みの練習をしました。
看護師さんに手を取られ、一、二、一、二…。
思った以上にフラフラですが、これを今日やっておけば明日はちゃんと歩けるという言葉を信じて頑張りました。
面会時間の前に清拭をしますか?と聞かれますが、誰も来ないし大丈夫! 全くそんな余裕ないですし!
やっぱりみんなもう少し回復が早いの? 不安になります。
そして夜。
上あごからのどにかけての腫れや、昨日に続きのどと鼻の奥に血が溜まるような感覚でえずかせてくれます。
反射によるものなので、吐き気止めが効かないのが切ない。
鼻のつまり感も昨日より強く感じて苦しいです。
あ、鼻は広がり対策で中から糸で縛ってあるそうです。
昨日のチューブ通すのなんかやって良かったんだろうか。
痰との戦いも苦しい。
血混じりの痰がいろいろなところに溜まっていて、それがとにかく気持ち悪いです。
今まで怖くてできなかったけれど、あまりの苦しさにチューブを奥に突っ込んでえずきながら吸引。
1カ所取れたと思っても、またすぐに別のところに溜まるのでそれを無理矢理押し出すの繰り返しで、本当に休む暇がない。
苦しすぎて、目の前の無地の壁に模様が見えたり、柱が上下に動いて見えたり、ちょっと変な感じになっていました。
痰を出すときの声があまりにもうるさかったんでしょう、午前3時頃に看護師さんがやってきて睡眠薬の使用を勧められました。
本当はもっと早い時間に使わないと翌日に残ってしまうけれど、少し眠った方がいいとのこと。
起きたときの状況が怖いと思いながらも勧めに従うことに。
えずきながら短い眠りについた、長い長い夜でした。
コメント