この季節、必需品とも言える日焼け止め。
服に付いたところに塩素系漂白剤を使うと、ピンクになってしまう商品があることをご存じでしたか?
ピンク色を落とす方法はあるのですが、白い服の出番が多くなり、汗の黄ばみも気になる夏場に、塩素系漂白剤が気軽に使えないのは面倒ですよね。
塩素系漂白剤が使える日焼け止めをドラッグストアで探したので、まとめておきます。

数を調べているうちに、塩素系漂白剤が使える商品、使えない商品の傾向が見えてきました。ピンクになる成分について、最後に考察もしています。
塩素系漂白剤で服がピンクになる?
ピンクになる理由は?
わかっているのは、日焼け止めに含まれる成分と塩素系漂白剤が反応してピンク色になるということ。
実際にどの成分が反応しているかは、調べてもなかなか出てきません。
(アルカリ性に反応して赤くなるといえば、指示薬のフェノールフタレイン。でも化粧品に入っているわけがないし…。似た化学式の成分があるのでしょうか?)
もちろん、問題なく塩素系漂白剤が使える商品もあります。
ピンク色を落とすには?
私自身、1回やらかしましたが、結構鮮やかなピンクになってびっくりします。
ピンクになったのは、主に襟元や袖口。
日焼け止めが直接ついたというより、首や腕に塗った日焼け止めが布に移ったと考えられます。
これを防ぐのはなかなか難しいですね……。
ただ、布地そのものが染まっているわけではないので、日焼け止めの成分を布から落としてしまえば、ピンク色も消えます。
洗剤の原液を付けてこすり洗いするというネットの情報を試してみたところ、元の白い服に戻りました。
塩素系漂白剤が使える日焼け止めを探してみよう
でも、そんなことをいちいち気にしながら洗濯するのもストレス。
最初から塩素系漂白剤OKの日焼け止めを選べばよいのでは?という発想から、今回のリサーチに至りました。
参考にするのは、パッケージの裏にある注意書き。「塩素系漂白剤の使用は避ける」という趣旨のことが書いてあるかどうかで判断します。
ただし、そもそも注意書きをするかはメーカー次第、ブランド次第だと思うので、「同一ブランド内で塩素系漂白剤について言及している商品としていない商品がある」というのも一つの目安にしています。
紫外線吸収剤や紫外線散乱剤、使用感などについて、個人的にはいろいろと語りたいことはありますが、そういった評価は今回は一切なし!
「塩素系漂白剤が使えるか」という一点のみに絞って分類します。
ここに挙げた以外にも、塩素系漂白剤が使える商品、使えない商品はもちろんあるので、あくまでも参考までにご覧ください。

ドラッグストアで目に入った大手メーカーの商品が中心、プチプラ志向です!
花王 ビオレUV
使用不可
使用可能
紫外線防止効果:SPF30 PA++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤・紫外線吸収剤
クレンジング:せっけんで落ちる
紫外線防止効果:SPF50 PA+++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤
クレンジング:せっけんで落ちる
花王 ニベアサン
使用不可
使用可能
紫外線防止効果:SPF50+ PA+++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤
クレンジング:メイク落としなど
この商品に関しては、花王の公式サイトの製品カタログを見る限り、「塩素系漂白剤の使用は避ける」の注意書きはありません。
ですが、「ピンク色に変色(着色)した場合の回復方法」へのリンクが貼られています。
強く注意喚起はしないが、ピンク色になる可能性はある、ということでしょうか??
紫外線防止効果:SPF28 PA++
紫外線防止成分:紫外線吸収剤
クレンジング:せっけんで落とせる
花王 キュレル
使用可能
キュレルの日焼け止めは2商品だけで、いずれも塩素系漂白剤についての注意書きがありません。そのため、使用可能かどうか、これだけでは判断できません。
ただ、花王の他のブランドが塩素系漂白剤についての注意書きをしていること、私自身キュレルの2商品とも使ったことがありますが、ピンク色になるトラブルを経験したことがないため、「おそらく大丈夫だろう」という判断です。公式の見解ではないのでご注意ください。
紫外線防止効果:SPF50+ PA+++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤
クレンジング:メイク落としなど
紫外線防止効果:SPF30 PA+++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤
クレンジング:洗顔料など
カネボウ アリィー
使用不可
使用可能
紫外線防止効果:SPF50+ PA++++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤・紫外線吸収剤
クレンジング:洗顔料など
紫外線防止効果:SPF50+ PA++++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤・紫外線吸収剤
クレンジング:洗顔料など
紫外線防止効果:SPF50+ PA++++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤・紫外線吸収剤
クレンジング:洗顔料など
紫外線防止効果:SPF50+ PA++++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤・紫外線吸収剤
クレンジング:洗顔料など
資生堂 アネッサ
使用不可
コーセー 雪肌精
使用不可
使用可能
紫外線防止効果:SPF30 PA+++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤・紫外線吸収剤
クレンジング:洗顔料
コーセー サンカット
使用不可
使用可能
紫外線防止効果:SPF50+ PA++++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤・紫外線吸収剤
クレンジング:洗浄料など
コーセー スポーツビューティー
使用不可
キスミー アンドフリー
使用不可
キスミー サンキラー
使用不可
キスミー マミー
使用不可
ロート製薬 スキンアクア
使用不可
使用可能
紫外線防止効果:SPF50+ PA++++
紫外線防止成分:紫外線吸収剤
クレンジング:石けんで落とせる
紫外線防止効果:SPF35 PA+++
紫外線防止成分:紫外線吸収剤
クレンジング:石けんで落とせる
ロート製薬 メンソレータム
使用不可
使用可能
紫外線防止効果:SPF34 PA+++
紫外線防止成分:紫外線散乱剤
クレンジング:
ロート製薬 肌ラボ
使用不可
考察:塩素系漂白剤に反応している成分は?
(以下、化学の知識のない素人の意見です…)
いろいろな商品を見比べてきて、ある傾向が見えてきました。
全ての商品に当てはまるわけではないですが、敏感肌の人や子供向けの、紫外線散乱剤のみの商品は、塩素系漂白剤が使えることが多いです。
ここに注目して、塩素系漂白剤に反応するのは紫外線吸収剤なのではないか、と予想しました。
紫外線吸収剤もいくつか種類がありますが、もっともよく見かけるのがメトキシケイヒ酸エチルヘキシル。
でもこの成分を使っていても、塩素系漂白剤が使用可能な商品があります(ビオレ UV マイルドケアミルク SPF30、アリィーの一部商品、サンカット マイルドケアUV ミルキィジェル、スキンアクアの一部商品など)。
別の紫外線吸収剤はどうでしょう。
注目したのは、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル。名前が長い。
この成分も、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルと共に多くの商品に入っています。
そして、根気よく成分表を読んでいくと、紫外線吸収剤を使っているけれど塩素系漂白剤が使用可能な商品には、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルが使われていないという法則が見えてきました。
しかし、唯一この法則から外れるのが、キスミーの「アンドフリー 薬用美白UVクリーム」。
紫外線吸収剤不使用なのに、塩素系漂白剤を避けるという注意書きがあります。
これについては実際試してみるしかないですかね……。
【追記】試してみました!
以上、化学的な根拠の全くない考察でした。的外れだったらすみません。
そもそも塩素系漂白剤の使用可否のまとめなんて需要があるのか不明ですが、個人的な興味でいろいろ調べて考えてみました。
今は日焼け止めの種類が本当に多いので、それぞれのライフスタイルや目的にあった商品を選ぶのが一番ですね。
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