顎変形症と診断されたとき、自分の中ではすぐに治療することを決めました。
でも、人間誰しも一人で生きているわけではないので、周囲の理解と協力が必要です。
ごく一部の人にしか伝えていませんが、どうやって伝えたかと、伝えたときの反応などをまとめておきます。
家族に伝えた
治療したいということを最初に伝えたのは同居の家族。親です。
最悪、美容整形と思われて反対されるかも……という不安が正直ありました。
もういい大人なので親に反対されたから諦める、ということはありませんが、協力が得られないとなるとダメージが大きいです。
病院でもらった資料を見せながら、あごの骨に保険治療が認められる程度の変形があること、歯並びや噛み合わせ、見た目も含めた左右非対称が解消されることなどを説明しました。
もちろん麻痺や鼻の変形などのリスクも伝えています。
結果、割とあっさり理解されました。
そんなに気にしているならやってみたらいいんじゃない、と。
学生時代からずっと整体やカイロ巡りをしてゆがみを治そうとしていたこと、何ヶ月も前から矯正歯科のカウンセリング巡りをしていることを知っていたというのも大きかったと思います。
かなり勇気を持って切り出した話だったので拍子抜けしました。
美容整形としてこの手術を受けると数百万かかるけれど、私の場合は保険で治療できるので30万程度で済むという話も魅力的(?)だったようです。
とにかく、その後の入院中や退院後もかなり助けてもらったので、家族の理解が得られたことは本当によかったと思います。
リスクも含めた正確な情報を集めてきちんと提示すること、そのために自分が努力している姿を見せておくことが大切ですね。
職場に伝えた
通院で休みをとることもあるし、手術となればまとまった休みが必要です。
また、社外の人と接することも多い職種なので、顔の腫れがある手術後は働き方そのものも見直さないといけません。
直属の上司と、同じ仕事をしている先輩にだけは早めに伝えておきました。
ただ、あまり詳しく話すと難しい話になるし、美容整形ととられかねないので説明はできるだけ簡単にしました。

噛み合わせの治療のために、矯正してあごの骨を切る手術を受けます。
こんな感じで。
上司は、そんなに歯並び悪かったっけ? と不思議そうでしたが、全体的にバランス悪いんですよー、と言ったらそれ以上追求されませんでした。
今時、女性の見た目についてあれこれ突っ込むのはセクハラと言われても仕方ないですからね。
通院や入院もしっかり休めて、退院後の働き方も検討してもらえることになりました。理解のある職場でよかった。
先輩にも同じように伝えると、それ知ってる! と。
お友達が以前に同じ手術をしたそうです。
お見舞いに行って口から血抜きのドレーンが出ていたことが衝撃的だったようで、大変な手術みたいだけどがんばってね、と励まされました。理解のある先輩でよかった。
彼氏に伝えた
実は一番面倒だったのがこれ。
上司たちと同じようにさらっと伝えたところ、「それって整形?」なんて言い出しました。
顎変形症という病気の治療として受けるもので、健康保険も使えるよ、と何度説明しても、整形、整形と言います。
もうこの人には何を言っても無駄だな、と思いました。
「骨を切る=美容整形」という考え方の人もいる、といういい勉強になりました。
友人に伝えなかった
そこまで仲良くしている人がいないというだけの話ですが……。
ただ、治療を始めてからは何かの集まりに誘われてもなんだかんだと理由をつけて断るようになりました。
矯正器具をつけていることの説明から始めるのも面倒で。
治療と理解してくれる人もいれば、整形だと思う人もいるでしょう。
たくさんの人に伝えると、それだけ理解されないリスクも増えると思いますし、最初から避けるという道を選んでしまいました。
それに関して特に後悔はないです。
伝える範囲は最小限でも何とかなる
こうしてまとめてみると、治療のことを伝えている人はごくわずか。
職場の環境や働き方によるところも大きいかもしれませんが、何とかなるものです。
もちろん、オープンに周囲の人たちにすべて伝えるという考え方もアリだと思いますが、治療の過程をバッチリ見られることになるので、メンタルが相当強い人でないとなかなか厳しいのではないかな……という気もします。
治療を考えている方は、よく考えてから周囲に伝えてくださいね。
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